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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.33 ROAにみる貢献内容 :2011/3/7配信
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前回、物流がどのように企業経営に貢献するかということを検討するためには
ROAという指標が有効だと言いました。
前回の「湯浅和夫の物流の常識・非常識」No.32 物流の企業経営への貢献 はこちらから

その指標を改めて示せば、下記のとおりです。
   ROA(総資産利益率)=利益/総資産

この指標を物流という視点からみてみましょう。

まず「利益」からみてみます。
極めて初歩的なお話をしますが、利益は「売上-費用」から出てきます。
つまり、物流は「売上」とどうかかわるか、「費用」とどうかかわるかということです。
そのかかわり方が貢献内容ということになります。

さて、それでは、売上とのかかわりは、どうなるのでしょうか?
もちろん、貢献という点では、売上増に役立っていると主張したいところです。
しかし、現実的には、そう主張するのは困難といえます。
物流が提供するサービスと売上増との因果関係が示せないからです。
物流がサービスを向上させたから売上が増えたといくら主張しても、
それは営業が決して認めないと思います。
営業としては自分たちの貢献を主張するはずです。
ここで営業といくら言い争っても、もちろん勝てません。ですから、
一般的には、残念ですが、物流サービスと売上増の関係は証明できません。

それでは、物流は売上には関係ないのかというと、そうはいえません。
物流は当然売上に関係します。どう関係するのでしょうか?
それは、「売上実現」という形で関係するということです。
つまり、企業にとって大切な売上は「物流が届けて初めて実現する」わけです。
いくら営業が頑張って売っても、お客さんのところに届かなければ、
売上にはならないということです。
自明のことなのですが、つい忘れられがちです。
地味ですが、重要な役立ちといえます。

もう一つの項目として「費用」がありますが、これについては説明の必要はないと思います。
物流には当然費用が掛かっています。物流コストと言われるものです。
その中身については触れませんが、コストという点では、その貢献内容は、言うまでもなく「コスト削減」です。

さて、こう考えますと、利益への貢献という点で物流がかかわるのは、
コスト削減による利益増への貢献ということになります。
別に改めて言われるまでもないと思われるかもしれませんが、確認の意味で指摘しておきたいと思います。
物流は、常に利益増に貢献するという役割を意識して取り組むことが必要だということです。







湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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