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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.39 ロジスティクスと物流拠点コストとの関係 :2011/9/5配信
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ロジスティクスは、周知のように、
出荷動向に合わせて各地の物流拠点に置かれる在庫を
必要最小限に維持するためのマネジメントです。

物流拠点コストとの関係でいえば、ロジスティクスの導入は、
在庫スペースの縮小化はもちろん、
さまざまな形でコスト削減に寄与します。


前回、DTSについて説明しましたが、これをロジスティクスとの関係でみると
興味深いことがわかります。
正と負の二つの関係にあるという点で興味深いのです。
ダブル・トランザクション・システム

一つは、「DTSはロジスティクス不在の象徴だ」ということです。
負の関係です。

すでに説明したように、DTSは、在庫が物流拠点に必要以上多く置かれている中で
「いかに作業効率を確保するか」という方策です。

出荷換算で1ヶ月分以上にも相当する在庫が物流拠点に置かれていた場合、
その中を動き回ってピッキングするのでは効率という点で問題です。
動線が長くなるからです。


そこで、たとえば1週間分の在庫でピッキングエリアを作り、
そこで作業を行うようにし、残りの在庫は補充用として
別置きするという考え方です。

その意味で、もともと物流拠点在庫が少なければ、DTSは必要ありません。
ロジスティクスが動いていれば、DTSは不要だということです。



ロジスティクスとの関係で、もう一つは、別置きという考えから出てきます。

ロジスティクスは、物流拠点には必要最小限の在庫しか置きませんが、
生産の都合でそれ以上の在庫が生まれてしまうことはよくあることです。
そこで、その余った在庫を工場側に補充用在庫として置き、物流拠点には
最小限の出荷用の在庫だけを置くというDTSの方式を取ることになります。
正の関係です。


つまり、「拠点内のDTS」はロジスティクス不在の象徴ですが、
「拠点間のDTS」はロジスティクス存在の象徴だということです。

もちろん、拠点間DTSにもレベル差はあります。
工場側の補充用在庫が少なければ少ないほど、
ロジスティクスのレベルは高いということです。

さらに、工場側に補充用在庫など存在せず、生産ラインアウトした在庫が直接、
物流拠点の在庫補充のために出荷されるという形態になれば、
もっと好ましいことはいうまでもありません。



このように、ロジスティクスは、物流拠点の機能分担、保管スペース、庫内レイアウトの
見直しを通して必要最小限の物流拠点コストの実現に資することになるわけです。





湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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