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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.41 効率指標は取り組み価値を示すもの :2011/11/7配信
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前回、「そもそも効率指標とは何か」というテーマでお話をしましたが、
なぜ、突然そんな話を出したかというと、
現在取り組まれている効率化には、取り組んでも意味のないものが少なくない。
それは、効率化指標を見ればわかる」
という思いから述べたものでした。

その一例として「積載率」をあげました。
もう一つ例を出してみましょう。
身近なものとして「保管効率」についてみたいと思います。

保管効率というのは、一定の面積にたくさん積めれば効率がいいと見る指標です。
このためにどうするかといえば、原理的に明らかなように、天井高くまで積むことです。
そのためにラックを組んだりもします。

さて、そもそも、なぜ保管効率などが問題になるのかというと、要は、在庫が多いからです。
また、天井高くまで積めばたくさん積めますが、逆に、作業効率は間違いなく低下します。
つまり、そもそも天井高くまで積むなどという事態があってはならないことなのです。

たとえば、いま天井高くまで整然と積まれている在庫があったとして、その在庫が過剰在庫で
徐々に不良在庫化しつつあるとしたら、その天井高くまで積まれている保管効率の高さは
どんな意味を持つのでしょうか?

経営的には、意味のない指標であることはおわかりになると思います。
もともと、そんな在庫はない方がいいからです。


高く積んだ在庫の保管効率は意味のない指標


作業効率が落ちるという点を考えると、物流の現場から見ても意味がないことは明らかです。
おそらく、どう考えても、この指標は、使わない方がいい指標です。
つまり、天井高くまで積むということはしない方がいいということです。
そのような事態を回避することが、経営的に意味がある取り組みだということです。

こう考えると、効率指標とは、それを高めることで経営的に価値を生むと同時に、
その指標が上がれば、効率化効果も増大するというものに限って使うべき
だということになります。

ここで効率化効果というのはコスト削減に限られますので、効率指標は、その数値が
直接コスト削減度合いを示すものであるべきです。

具体的にどういう指標かというと、トラック台数や施設面積、作業者の数などの増減を
指標として設定したもの
ということができます。


効率指標は指標が上がると経営的に価値を生み、効率化効果も増大する、というものを使うべき


つまり、その取り組みをすることで、たとえばトラックが何台で済む、現状と比べ何台分減る
という数値が指標として現れるということが条件になるといえます。
指標が、実際の取り組みを正当化できるからです。

抽象的ですが、この点について考えてみてください。






湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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