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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.43 物流サービスの見直しに期待! :2012/1/10配信
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前回ご紹介した「製・配・販連携協議会」は、以下の三つのワーキンググループ(WG)を設置し、検討を進めています。

① 配送最適化WG
② 返品削減WG
③ 流通BMS導入促進WG


第1の「配送最適化WG」は、物流サービスの骨格である多頻度小口、短納期、時間指定など納品に関する条件に
メスを入れようというもの
です。
「必要のない毎日納品や商品が1個しか入っていない通箱の存在など過剰頻度、過小ロットが問題なことは
誰もが認識している。それを変えるきっかけにしたい」という思いがこのWGにはあるようです。

この意見には私も賛成です。
あたかも自分の裏の倉庫を使うのと同じ感覚で取引先を位置づけている企業が少なからずあることは否定できないと思います。
もちろん、中には合理的なサービスレベルをきちんと決めている企業もあります。
言うまでもなく、後者の方がお互いにメリットが出ているはずです。この方向で改善が進むことを期待します。


第2の「返品削減WG」は、興味深い存在です。
わが国では返品は当然の商慣習として根付いてきましたが、それがあるゆえに安易な発注が罷り通ってきたといって
過言ではないと私は思います。

このWGでは、食品の賞味期限に関する「三分の一ルール」や商品の入れ替え時の返品なども対象に検討を進めるようですので、
関心を持って見守りたいと思います。


第3の流通BMSとは、流通ビジネスメッセージ標準の略称で、従来型のJCA手順によるEDIの課題を解決するために誕生し、
高速なインターネットを基盤としたもの
だそうです。

この普及促進を図ろうという取り組みが「流通BMS導入促進WG」のテーマのようです。
ここでは、私が直接かかわっているわけではありませんので、伝聞情報としてお伝えしていますが、
読者の中で関係する方がおられれば、その実態について詳しいかもしれません。


製・配・販連携協議会の3つのワーキンググループ


ただ、ここで私が言いたいのは、このように物流サービスが検討の俎上に上ったという意義です。
物流サービスが、より合理的な形に変化すれば、コスト削減のみならず、環境負荷軽減にも大きな効果をもたらす
と思われます。

その意味で、大きな関心を持って、この協議会の動向を見守りましょうというのが私の提案です。







湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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