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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.46 SCMブームの再来か :2012/4/2配信
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前回、サプライチェーンの寸断に端を発した取り組みは、「これまで言われてきたSCMとは異質の取り組み」と
記しましたが、誤解されないよう、少し付言しておきます。

まず、そもそもサプライチェーンとは何かということを考えてみましょう。

サプライチェーンというのは、最終の顧客やユーザーへの供給のための企業連鎖です。
そこでは、当然、サプライチェーンを構成する企業がそれぞれ供給責任を負っています。
それぞれが供給責任を果たすことで、安定的に最終の顧客やユーザーへの供給がなされてきたわけです。
そして、これまでは、この供給責任が問題になるという事態は特に発生しなかったと言ってよいと思います。

つまり、これまで、サプライチェーンは、安定供給を前提に動いていたわけです。
ですから、サプライチェーンをマネジメントすると言った場合、企業間で発生している無駄を省き、
そのコスト削減効果を関係者間でシェアするという取り組みが主体
になっていたということです。
つまり、企業間でWin-Winの関係を作るということになります。これが、これまで言われていたSCMです。


ところが、前提としていた安定供給が崩れると、Win-Winの関係どころの話ではありません。
安定供給できないとなると、サプライチェーンそのものが成り立たないことになります。
そこで、この安定供給の確保のための取り組みが活発に行われているわけです。

この背景には、東日本大震災をはじめタイの洪水など自然災害もありますが、企業がグローバル展開する中で
テロや事故など多くのリスクに直面するという事態も考えられます。


サプライチェーンの動き


サプライチェーンがグローバルに展開されれば、それだけ多くのリスク対策が必要になることは
言うまでもありません。
このようなリスク管理は、わが国企業にとって、かつて経験のないことといって過言ではないと思います。

ただ、これからの企業経営において不可欠のマネジメントであるということもまた事実です。
その意味では、安定供給の確保のみならずサプライチェーンの効率性の確保も含めたSCMの展開は、
企業の継続性、収益性に大きな影響を与える領域になってきた
といえるでしょう。

もう随分前のことになりますが、かつてSCMが喧伝されたことがあります。
多くの本も出版され、セミナーも盛んに行われました。
それを第一次SCMブームと呼べば、今年あたり第二次SCMブームが起こるかもしれません。





湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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