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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.49 (課題2)ロジスティクスの導入が必要 :2012/7/2配信
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本連載のまとめの2回目です。
前回、「顧客納品に必要な物流しかやらない」という話をしました。
このようなことを言う背景には、現実の物流には、顧客納品とは無縁の物流が少なからず存在する
という認識があることは言うまでもありません。
これらの物流を排除することで、コスト削減を図ろうということです。

ただ、この取り組みにおいて、大きな課題は、いま行おうとしている物流が顧客納品という点で
必要なものかどうかの判断を誰がするか
ということです。


ここで、こういう例を考えてください。
いま、戦争が起こっていたとして、前線の部隊に必要な軍事物資を送ったとします。
ところが、届いた物資はその部隊には必要のないものだったとします。
銃弾が欲しいのに銃器が届いてしまったということです。

さて、この場合、前線の部隊に物資は届きました。つまり、「物流」はできているということです。
ただ、届けられたものは不要なものでした。こうなると、その物流にはどのような意味があるのでしょうか?
もちろん、何の意味もありません。無用な活動です。やらない方がマシです。

ここで問題は、いまから行おうとしている物流が本当に必要とされるものかどうかを
誰も判断しなかったということです。
結論から言えば、この判断をする役割を担うのがロジスティクス部門です。
「兵站」というのはそういう意味です。


物流部門には、現実問題としてこの判断はできません。
指示された物流を効率的に行うというのが物流部門の役割です。
そうなると、指示する部門の存在が重要になります。市場との同期化を図る部門です。
それがロジスティクス部門
ということになります。
ロジスティクス部門と物流部門はこのような関係になります。
ロジスティクス部門の下部組織として物流部門が位置づけられることになります。

このように、ロジスティクスというマネジメントが導入されることで、初めて
「顧客納品に必要な物流しかやらない」ということが可能
になるわけです。



ロジスティクス部門の設置がコスト削減には不可欠



もちろん、たとえば物流拠点に配置されている在庫の補充を物流部門が担うということは十分ありえます。
何もロジスティクス部門の登場を待つまでもありません。
ただ、おわかりのように、全社在庫を適正に維持するために生産部門との連携を確保するということになると、
現実問題として物流部門の域を超えています。
この場合には、ロジスティクス部門がどうしても必要になります。

いずれにしろ、物流コスト削減においては、市場が必要とする物流かどうかの判断が不可欠だということを
知っておいてください。





湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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