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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.50 長い間ありがとうございました :2012/8/6配信
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今回が、この連載の最終回です。連載を開始したのが2008年の夏でした。
それから4年強の歳月が流れましたが、この間、日本経済、日本国にとって大変な事態が発生しました。
まさに激動の4年といってよいと思います。

そんな中、この連載は、物流のあるべき姿について私の考えるところを述べてきました。

あるべき姿の追及が、物流に内包しているすべての無駄を剥ぎ取っていくと思うからです。
そこでは、ひたすら、市場が必要としない物流はやめなさい、市場動向と同期化させることが
物流管理の第一の役割
ですよということを指摘してきました。
もう耳にタコができたかもしれません。

それでも、現実の物流を見ると、いまだに市場動向などおかまいなしの物流が少なくありません。
暗中模索の物流といえます。やや皮肉っぽく言えば、「暗中無策」の物流といってよいかもしれません。

このようなときに、私が思うのは、「いまこそ物流専門家の出番」ということです。
読者の中には、物流事業者の方々も少なくないと思います。ここで専門家というのは物流事業者です。
荷主の物流部門自身では、社内のさまざまな軋轢によって、あるべき姿に向かって進めないのならば、
荷主に代わって、「物流事業者がその先導役を務めてはどうでしょうか」ということです。

もちろん、そのためには、物流事業者が、物流のあるべき姿を実現するための知識、
具体的なノウハウを持つ必要がありますが、それはそう難しいことではありません。
むしろ、「荷主に代わって、望ましい物流を実現する役割を果たすのだ」という意識を
社内的に共有できるかどうかがポイント
だと思います。

荷主に言われたとおりに仕事をする、荷主の希望するサービスを提供するという次元を超えて、
荷主物流として本来あるべき姿を提示し、その実現を任せてもらうという立場に立つことを
私は強く希望します。
物流事業者は、物流のプロですが、さらに物流管理のプロでもあるべきです。
あるべき姿の物流は物流事業者に任せ、荷主の物流部門はロジスティクスやSCMへの展開を進めるという
役割分担が必要
なのではないでしょうか。

そのような役割分担が現実になっていくことを切に願って、私の連載を終わりにしたいと思います。
また、どこかでお会いできることを願っています。
長い間、私の勝手な言い分にお付き合いいただき有難うございました。心よりお礼申し上げます。



物流のあるべき姿…市場が必要としない物流はやめる、市場動向と同期化させる




湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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